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ペメトレキセド関連レジメンに対する薬学的介入(その1)

薬学的介入例

ペメトレキセドは葉酸に分子構造が類似している葉酸代謝拮抗剤である。 プリンおよびピリミジンの合成に使用される3つの葉酸代謝酵素、チミジル酸合成酵素、ジヒドロ葉酸還元酵素 (DHFR)、グリシンアミドリボヌクレオチド・ホルミル基転移酵素 (GARFT) を同時に阻害することにより作用します。 副作用軽減のため,葉酸及びビタミンB12 の投与が必須です。 悪性胸膜中皮腫と非小細胞肺がんのうち非扁平上皮がんに対して適応があります。

それではぺメトレキセド投与中の患者さんに対する介入についてご紹介します。

病室または薬局の窓口での場面です。ペメトレキセドを含むレジメンを使用するという情報のもと患者さんから「健康食品として、総合ビタミン剤(葉酸やV.B12を含有)を飲んだり、飲まなかったりしている」と言われました。こういったときは是非、今回のような介入をしていただければと思います。

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黒色の矢印の方向に進むと、がん細胞と正常細胞が増殖することになります。ビタミンB12と葉酸を投与すると赤色の矢印の方向に進む、すなわちペメトレキセドの作用が減弱することに作用すると考えられます。臨床試験で確認されているビタミンB12を1mgを9週間ごとに、葉酸0.5mgを毎日服用することで、ペメトレキセドの副作用をちょうど抑えて、かつ抗がん作用が期待できるということです。ですので必要以上にビタミンB12や葉酸をサプリメントとして摂取するとペメトレキセドの作用が減弱してしまう恐れがあります。

患者さんは体の調子を少しでも良くしたいと考えることが多いと感じています。サプリメントの摂取が使用する薬剤によっては、思いもよらない作用をもたらすことを念頭に確認しましょう。

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