胃がん

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胃癌の三次化学療法 ニボルマブ

ATTRACTION-2試験をご紹介します。少なくも2つ以上の標準化学療法が不応または不耐の切除不能進行・再発胃癌および食道胃接合部腺癌を対象とした多施設共同(日本・韓国・台湾の3ヵ国で実施)プラセボ対照二重盲検無作為化第III相試験です。3rdライン治療になりますので適格症例493例がニボルマブ群とプラセボ群に2:1の割合で無作為化された、プラセボ対象試験になります。
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胃癌の二次化学療法 ラムシルマブ+nabパクリタキセル療法

切除不能進行・再発の胃癌患者の二次化学療法として、nab-パクリタキセル+ラムシルマブ療法の有効性と安全性を検証する国内多施設共同第II相試験によって条件付きの推奨ということでガイドラインに記載があります。(投与期間中央値は5.6ヵ月(範囲0.5-10.2ヵ月)、治療サイクル中央値は6サイクル(範囲1-11サイクル))
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胃癌の二次化学療法 ラムシルマブ+wパクリタキセル療法

胃癌治療ガイドライン(第5版)には、一次化学療法、二次化学療法、三次化学療法で推奨されるレジメンの記載があります。切除不能・進行再発の胃癌の二次化学療法として、ラムシルマブ+weeklyパクリタキセル療法が推奨されています(グレードA)
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胃癌の化学療法 HER+SOX療法

HER2陽性の胃癌患者さんに対する化学療法として、条件付きの例えばシスプラチンの投与が困難な場合、S-1+オキサリプラチンのSOX療法に加えて、トラスツズマブを投与します。S-1 80mg/m2(分2)2週間投与し1週間休薬に、L-OHP 100 (or 130)mg/m2 day 1+トラスツズマブ6mg/kg day1 投与の3週間を1サイクルとして繰り返します。
押さえておきたい基本的知識

トラスツズマブの薬学的介入ポイント

トラスツズマブはモノクローナル抗体のひとつで、ヒト化抗体(ヒト由来約90%+マウス由来約10%)に分類されます。モノクローナル抗体製剤による特徴的な副作用として、インフュージョンリアクションがあります。トラスツズマブはヒト化抗体のためそれほどインフュージョンリアクションを起こす患者さんに遭遇する機会は少ないかもしれませんが、初回および2回目までの発現頻度が高い傾向にあるため、特に注意が必要と考えられています。ですので投与開始から15分間はできるだけ目の届く範囲にいて症状の有無を確認し、そのモニタリング記録もカルテに残した方がよいと考えております。
ねんど専門薬剤師

HER2(+)の化学療法 トラスツズマブを理解しよう

トラスツズマブの作用機序は,①単球ならびにNK細胞のFc受容体を介した抗体依存性細胞障害作用(ADCC)を増強と②HER2との結合により下流のシグナル伝達を阻害して腫瘍増殖抑制効果が考えられています。HER2とHER3などのヘテロ二量体の結合が抑制され、その結果、下流の細胞増殖に関わるシグナル伝達を抑制が作用機序と考えられています。
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HER2(+)の治癒切除不能な進行・再発の胃癌の薬物療法

癌治療ガイドラインには、HER2陽性の患者さんの治療についての記載があります。IHC3+またはIHC2+かつFISH陽性症例にトラスツズマブを含む化学療法を行うことが推奨されています。
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治癒切除不能な進行・再発の胃癌の薬物療法 SOX療法

治癒切除不能な進行・再発の胃癌の薬物療法の1stライン治療の選択肢として、シスプラチン+S-1療法があるとご紹介しました。シスプラチン+S-1療法は確固たるエビデンスに基づいた治療法ですが、シスプラチンの副作用(腎障害、悪心・嘔吐など)が...
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治癒切除不能な進行・再発の胃癌の薬物療法 S-1+CDDP療法

治癒切除不能な進行・再発の胃癌の1stラインの治療の選択肢として、S-1+CDDP療法があります。 レジメンとしては、S-1 80mg/m2(分2)3週間投与2週間休薬にCDDP 60mg/m2 day 8投与の5週間を1サイクルと...
ねんど専門薬剤師

治癒切除不能な進行・再発の胃癌の薬物療法

術後の補助化学療法の目的は治癒ですが、治癒切除不能な進行・再発の胃癌の薬物療法の目的は延命や症状の緩和になります。胃癌治療ガイドラインに治療のアルゴリズムや推奨レジメンついての記載があります。
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