心障害

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抗がん剤治療に伴う心障害のモニタリング

1抗がん剤開始前のモニタリング がん治療開始前に心血管危険因子の評価とリスク層別化は非常に重要とされています。以下の内容をがん治療開始前に確認することでベースラインを評価することになります。 1)病歴の確認 血管疾患の既往歴、高血圧症、糖尿病、脂質異常症などの心血管系危険因子の有無、過去の抗がん剤の投与歴、胸部への放射線曝露歴など 2)内服薬の確認 抗血小板薬や抗凝固薬の確認は重要であり、出血を伴うような処置や手術に伴う休薬、抗悪性腫瘍薬との相互作用発現の可能性について評価が必要 3)検査 血液検査、心電図検査、胸部X線検査、心臓超音波検査治
心障害

抗がん剤治療に伴う心障害

がん治療は日々進歩していて、患者さんの生存期間が飛躍的に伸びてきているなと感じている一方で、これまでになかった副作用が発現したり、患者さんがイメージしていた悪心・嘔吐や感染などの副作用と異なる症状、例えば心障害などを引き起こし、QOLを低下させたり、時には致死的な心毒性を併発することがあり注意が必要です。心機能に影響する薬剤として有名なものにアントラサイクリン系抗がん剤があり、これは心筋障害(タイプ1)、トラスツズマブによるものは心機能不全(タイプ2)と分類されます。
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