作用機序

ねんど工房「TAKUMI」

irAEの発現機序とステロイドの作用

免疫チェックポイント阻害薬によりヘルパーT細胞(CD4+)が活性化され、細胞障害性T細胞(CD8+)となり、がん細胞を攻撃する。これが抗がん作用です。また共通抗原をもつ正常細胞に作用すると同じように作用し、白斑が発現するとされております。どちらも細胞性免疫による作用で、メラノーマにおいて白斑の発生と効果に関係性されているのはこういった機序によるものとされております。IL-6、TNF-αなどサイトカインが産生されることによる炎症により重度の皮膚障害や大腸炎を起こし、自己抗体が関与して甲状腺機能障害や重症筋無力症、1型糖尿病の発現に関連するとされています。IL-6、TNF-αなどサイトカインによるirAEにはトシリズマブやインフリキシマブの効果が期待できることがあります。
作用機序

抗CTLA-4抗体の作用機序を理解しよう

イピリムマブは細胞傷害性Tリンパ球抗原-4(CTLA-4)に対する抗体であり、CTLA-4とそのリガンドである抗原提示細胞上のB7.1(CD80)及びB7.2(CD86)分子との結合を阻害することにより、活性化T細胞における抑制的調節を遮断し、腫瘍抗原特異的なT細胞の増殖、活性化及び細胞傷害活性の増強により腫瘍増殖を抑制します。
作用機序

抗PD-L1抗体の作用機序を理解しよう

抗PD-L1抗体のアテゾリズマブはどうかというと、T細胞でなく、がん細胞のPD-L1と結合することで、T細胞を再活性化します。さらにプライミング相にて、抗原提示細胞からT細胞を活性化する際にPD-L1というのは負の調節作用をもっています。ここにも作用することで、T細胞の活性化が促進されることになるとされております。
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nab-パクリタキセル(アブラキサン:商品名)の作用機序

nab-パクリタキセル(アブラキサン:商品名)の有効成分であるパクリタキセルは、微小管蛋白重合を促進することにより微小管の安定化・過剰形成を引き起こし、紡錘体の機能を障害することにより、がん細胞の細胞分裂を阻害して抗腫瘍活性を発揮します。
作用機序

ロンサーフ®(トリフルリジン/チピラシル)の服薬指導ポイント

ロンサーフの作用機序については、過去の記事をご参照下さい。 用法・用量、休薬期間をしっかり理解することが大切 服薬指導はメーカー提供のパンフレットを用いて行います。大切なのは、1回に服用する量と用法です。用法が独特です...
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抗体薬物複合体 トラスツズマブ デルクステカンの作用機序 

抗体薬物複合体(ADC:Antibody Drug Conjugate)とは、抗体と薬物(低分子化合物)を適切なリンカーを介して結合させた薬剤で、がん細胞に発現している標的因子に結合する抗体を介して薬物をがん細胞へ直接届けることで、薬物の全身曝露を抑えつつがん細胞への攻撃力を高める効果を期待した製剤です。
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殺細胞性抗がん剤の作用機序 シスプラチン(CDDP)

この図はシスプラチンのように昔からあるDNAに作用する抗がん剤の作用機序を示すのに私が活用している模型です。DNAを作っている4つ塩基があって、2重らせん構造となります。ちゃんとアデニンとチミジン、グアニンとシトシンの組み合わせで...
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