免疫チェックポイント阻害薬

免疫チェックポイント阻害薬

抗がん剤投与によるB型肝炎ウイルスの再活性化

抗がん剤投与中にB型肝炎ウイルス(HBV)が再活性化した報告が散見されています。HBs抗原陽性のいわゆるキャリア/慢性肝炎の患者のみならず、HBs抗原陰性で、 HBc抗体またはHBs抗体陽性のいわゆる一過性感染してHBVは排除されたと考えられていた患者(既往感染例)においても、HBVの再活性化は生じています。 HBVが再活性化し肝障害を起こした症例は、抗がん剤治療を中止せざるを得なくなり、場合によっては重症肝炎や劇症肝炎を起こし、生命が脅かされることがあります。そこで抗がん剤投与前にB型肝炎ウイルスの再活性化リスクについて評価し、対応することが重要です。
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irAEの発現と免疫チェックポイント阻害薬の有効性には関連がある!?

薬による作用のうち、期待される作用は効果として、期待されない作用は副作用と認識されます。多くの抗がん剤は、がん細胞だけでなく、正常細胞にも作用してしまい、これが副作用というわけです。ですので副作用の発現と薬の効果の関連性が確認されているものがいくつかあります。好中球減少や皮膚障害などについての報告型数あります。irAEについても抗がん剤の有効性との関連について報告されています。次の論文は、「非小細胞肺癌における免疫関連の有害事象とニボルマブの有効性との関連」に関するものです。
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irAE(免疫介在性有害事象)を早期発見・対応するために

免疫チェックポイント阻害薬による有害事象として、irAE(免疫介在性有害事象)があります。免疫チェックポイント阻害薬は、免疫機能を活性化することで抗がん作用を示します。骨髄抑制、悪心・嘔吐、脱毛など従来からある殺細胞性の抗がん剤よりも格段に副作用の発現は低いですが、中には重篤な症状を引き起こす副作用があります。
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irAEの発現機序とステロイドの作用

免疫チェックポイント阻害薬によりヘルパーT細胞(CD4+)が活性化され、細胞障害性T細胞(CD8+)となり、がん細胞を攻撃する。これが抗がん作用です。また共通抗原をもつ正常細胞に作用すると同じように作用し、白斑が発現するとされております。どちらも細胞性免疫による作用で、メラノーマにおいて白斑の発生と効果に関係性されているのはこういった機序によるものとされております。IL-6、TNF-αなどサイトカインが産生されることによる炎症により重度の皮膚障害や大腸炎を起こし、自己抗体が関与して甲状腺機能障害や重症筋無力症、1型糖尿病の発現に関連するとされています。IL-6、TNF-αなどサイトカインによるirAEにはトシリズマブやインフリキシマブの効果が期待できることがあります。
作用機序

抗CTLA-4抗体の作用機序を理解しよう

イピリムマブは細胞傷害性Tリンパ球抗原-4(CTLA-4)に対する抗体であり、CTLA-4とそのリガンドである抗原提示細胞上のB7.1(CD80)及びB7.2(CD86)分子との結合を阻害することにより、活性化T細胞における抑制的調節を遮断し、腫瘍抗原特異的なT細胞の増殖、活性化及び細胞傷害活性の増強により腫瘍増殖を抑制します。
作用機序

抗PD-L1抗体の作用機序を理解しよう

抗PD-L1抗体のアテゾリズマブはどうかというと、T細胞でなく、がん細胞のPD-L1と結合することで、T細胞を再活性化します。さらにプライミング相にて、抗原提示細胞からT細胞を活性化する際にPD-L1というのは負の調節作用をもっています。ここにも作用することで、T細胞の活性化が促進されることになるとされております。
免疫チェックポイント阻害薬

ケモコンボの副作用の考え方

肺がんの非扁平上皮がんに対するケモコンボ療法の試験結果がKEYNOTE-189試験です。ペムブロリズマブを併用したほうが生存期間が有意に延長しているとの結果ですが、有害事象はどうでしょうか? KEYNOTE-189試...
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ケモコンボ療法

免疫チェックポイント阻害薬と分子標的治療薬や殺細胞性抗がん剤との併用は、ケモコンボ療法と言われています。併用すること治療効果の増加が臨床試験で確認されています。作用機序のイメージをねんど工房「TAKUMI」で製作してみました。サイズ感は違うとは思いますが、併用効果のイメージをつかんでいただければ幸いです。
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MSI-High 固形癌に対する免疫チェックポイント阻害薬

MSI-High固形癌では、MMR機能の欠損により、正常な細胞と比べて、多くの体細胞の遺伝子変異を持っており、腫瘍特異抗原の発現が高くなり、T細胞の認識を受けやすいため、免疫チェックポイント阻害薬の抗PD-1抗体が効果的であるとされています。
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irAE(免疫介在性有害事象)

T細胞が活性化されることで、免疫介在性の有害事象(irAE)が発現することがあります。。甲状腺機能障害、大腸炎などは比較的頻度は高いものの、それ以外は低いため、irAEであると気が付かずにいると重篤な症状に陥ることがあり、注意が必要とされています。
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