スポンサーリンク

ペメトレキセド関連レジメンに対する薬学的介入 (その2 相互作用)

薬学的介入例

ペメトレキセド(商品名:アリムタ)を投与しているときに、注意すべき薬剤があります。それは非ステロイド性抗炎症剤でイブプロフェン等が該当します。ペメトレキセドの添付文書の相互作用の項目に、「非ステロイド性抗炎症剤を使用すると、ペメトレキセドの血中濃度が増加し、副作用が増強するおそれがあるので、併用療法を行う場合には、頻回に臨床検査を行うなど患者の状態を十分に観察すること。」とあります。

がんによる痛みやその他の痛み、発熱に対して、解熱鎮痛剤を処方して服用することがあるかと思います。もしかしたら薬局で売っているOTCを購入して自分で服用されることがあるかもしれせん(原則として主治医の許可がいります)。薬局で売っている解熱鎮痛剤はイブプロフェンを含有するものがあります。どうして併用するとよくないのでしょうか。


文献の内容より、アスピリン(1300 mg以下/日)併用では薬物動態に影響はないが、イブプロフェン(1600 mg/日)との併用によりクリアランスが低下、CmaxやAUCが増加する。高用量アスピリン(≧1300mg/日)はクリアランスを低下させる可能性がある。

ペメトレキセドの適正使用ガイドより、半減期の長いNSAIDsを投与する場合は、本投与の5日前から投与2日後の8日間はできる限り併用を控える。

半減期の短いNSAIDsを投与する場合は、ペメトレキセド投与の2日前から投与2日後の5日間はできる限り併用を控える。

併用が必要な場合は、骨髄抑制、腎毒性、消化器毒性などペメトレキセドの副作用が増強するおそれがあるので、患者の状態を十分にフォローする。

さらに腎機能低下時には慎重にフォローしましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました