押さえておきたい基本的知識薬学生に向けたメッセージ 近年、医療の高度化、多様化に伴い医療における薬剤師の役割が大きく変化しています。 薬物療法の質の向上や効率化に対する社会からの要望が大きくなる一方で、新しい作用機序をもつ医薬品が多数登場したり、薬物療法の方法が複雑化しています。薬剤師は薬物療法を安全かつ効果的に実施する上で重要な役割を有しています。現在では地域や医療施設など医薬品が用いられるあらゆる場面で薬剤師が必要とされ、多職種医療チームの中で薬の専門家としての役割が求められるようになっています。 2021.07.13押さえておきたい基本的知識薬薬連携について
薬学的介入例ペメトレキセド関連レジメンに対する薬学的介入 (その3) ペメトレキセド投与後に発疹が発現する患者さんがいます。医薬品添付文書には非小細胞肺癌に対する国内第II相試験における皮疹の発現率は、73.8%との記載があります。海外第Ⅲ相臨床試験:アリムタ単独投与のドセタキセル単独投与に対する非劣性の検... 2021.03.10薬学的介入例薬薬連携について
薬学的介入例ペメトレキセド関連レジメンに対する薬学的介入 (その2 相互作用) ペメトレキセド(商品名:アリムタ)を投与しているときに、注意すべき薬剤があります。それは非ステロイド性抗炎症剤でイブプロフェン等が該当します。ペメトレキセドの添付文書の相互作用の項目に、「非ステロイド性抗炎症剤を使用すると、ペメトレキセドの血中濃度が増加し、副作用が増強するおそれがあるので、併用療法を行う場合には、頻回に臨床検査を行うなど患者の状態を十分に観察すること。」とあります。 2021.03.08薬学的介入例薬薬連携について
薬学的介入例ペメトレキセド関連レジメンに対する薬学的介入(その1) ペメトレキセドは葉酸に分子構造が類似している葉酸代謝拮抗剤である。 プリンおよびピリミジンの合成に使用される3つの葉酸代謝酵素、チミジル酸合成酵素、ジヒドロ葉酸還元酵素 (DHFR)、グリシンアミドリボヌクレオチド・ホルミル基転移酵素 (GARFT) を同時に阻害することにより作用します。 副作用軽減のため,葉酸及びビタミンB12 の投与が必須です。 悪性胸膜中皮腫と非小細胞肺がんのうち非扁平上皮がんに対して適応があります。 2021.03.07薬学的介入例薬薬連携について
薬学的介入例マルチキナーゼ阻害薬による皮疹に対する介入 手足を実際に確認します。皮膚の状態はどうか、乾燥していないか、足の裏はどうか、角質があるか、足の裏を刺激する履物をはいているかどうか確認しました。健康サンダルを履かれる方がよくいますが、刺激により手足症候群を誘発する恐れがあるため、足を圧迫しない履物にしてもらいました。足白癬の疑いと厚い角質が見られたため皮膚科への受診を主治医へ依頼し、服用開始に備えていただきました。 2021.03.06薬学的介入例薬薬連携について
大腸癌大腸がん術後補助化学療法を受けている患者さんへのサポート まず、どのように患者さんとお話しますか? 大腸がん術後補助化学療法を受けている患者さんが院外処方せんとお薬手帳をもって初めて来局されました。副作用のモニタリングのプランを立ててみましょう。 患者の状況把握、モニタリング... 2021.02.05大腸癌薬薬連携について術後補助化学療法
薬薬連携について薬薬連携の充実のために(2) 外来化学療法を受ける患者さんの副作用管理をどうするか。それには保険薬局との連携が不可欠だと考えています。2020年度の診療報酬改定で連携充実加算、特定薬剤管理指導加算2が新設されました。病院は患者さんが行っているがん薬物療法に関連... 2021.02.04薬薬連携について
薬薬連携について薬薬連携の充実のために(1) 外来化学療法における副作用管理の問題点 患者さんは病院の外来化学療法室で点滴治療を受けた後、発行された院外処方せんに基づき保険薬局で調剤、服薬指導を受けます。自宅に戻り病院でもらった治療日誌を記載し、何か不都合があれば病院へ... 2021.02.03薬薬連携について