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FOLFOXIRI 療法

レジメン

切除不能進行・再発大腸癌患者における1st-lineとして、FOLFIRIに対するFOLFOXIRIの有効性、安全性に関する試験:Phase III Trial of Infusional Fluorouracil, Leucovorin, Oxaliplatin, and Irinotecan (FOLFOXIRI) Compared With Infusional Fluorouracil, Leucovorin, and Irinotecan (FOLFIRI) As First-Line Treatment for Metastatic Colorectal Cancer: The Gruppo Oncologico Nord Ovest についてご紹介します。適格症例244例が、FOLFOXIRI群とFOLFIRI群に1:1の割合で無作為化された第3相試験です。

有効性について

主要評価項目である奏効率は、FOLFIRI群34%、FOLFOXIRI群60%であり、FOLFOXIRI群で有意に良好であった(p<0.0001)。また、副次評価項目であるPFS(p=0.0006)、OS(p=0.032)のいずれも有意な延長を認めました。
R0切除率は、FOLFIRI群6%、FOLFOXIRI群15%(p=0.033)、肝限局転移におけるR0切除率はそれぞれ12%、36%であり(p=0.017)、いずれもFOLFOXIRI群で有意に良好でした。

肝切除率;12% vs 36%; P=0.017
PFS;6.9ヶ月 vs 9.8 ヶ月、HR=0.63; P=0.0006.
OS;16.7ヶ月 vs 22.6 ヶ月、HR=0.70; P=0.032.

副作用について

多くみられた有害事象は、好中球減少、下痢、悪心/嘔吐、口内炎、末梢神経障害、脱毛、血小板減少で、grade 3/4では好中球減少以外は少ないようです。grade3以上の有害事象では悪心嘔吐;6-7%、好中球減少;50%、血小板減少;2%、貧血;3%、下痢;20%、末梢神経障害;2%

Grade 2/3の末梢神経障害(0% vs. 19%, p<0.0001)、grade 3/4の好中球減少(28% vs. 50%, p=0.0006)は有意にFOLFOXIRI群で高頻度でしたが、発熱性好中球減少症は両群で同程度でした(3% vs. 5%, p=0.75)。

薬剤師
薬剤師

大腸癌の標準治療のFOLFOXとFOLFIRI療法を組み合わせた治療になります。

治療効果は高いですが、その分副作用の頻度、gradeも高くなっています。

副作用対策をしっかり実施する必要がありますね。

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