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切除不能・進行再発の大腸がんの化学療法 (2)

切除不能・進行再発の化学療法

大腸癌の原発部位の違いにより予後や選択される薬剤が異なります。

大腸の右側は盲腸、上行結腸、横行結腸、左側を下行結腸、S状結腸、直腸とされています。

原発部位が右側の場合、がん細胞の遺伝子変異が多く、増殖スピードが早く、便の水分が多いため早期発見がしにくく、腸内細菌と炎症の関与のことから、左側と比較して予後が悪いとされています。

右側の病変にはベバシズマブ、左側の病変にはセツキシマブ、パニツムマブが選択されることが多いです。

Pan-Asian adapted ESMO consensus guidelineは、2016年に発表されたESMOのコンセンサス・ガイドラインの推奨がアジア人に適合するかどうかについて、アジアのエビデンスを基に検討しています。その中の治療アルゴリスムについて下記の記載があります。

アジア人と欧米人との比較について次のような記載あります。

BRAF V600E遺伝子変異陽性については、BRAF V600E変異陽性切除不能・進行再発大腸癌に対するEncorafenib、Binimetinib、Cetuximab併用療法を検証した第III相無作為化試験(BEACON CRC試験)の結果より、BRAF阻害薬のエンコラフェニブとMEK阻害薬のビニメチニブが、2020年11月に適応が追加になりました。詳細については今後ご紹介したいと思います。

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