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MSI-High 固形癌に対する免疫チェックポイント阻害薬

ねんど工房「TAKUMI」

MSI-Highとは?

MSI-High(高頻度マイクロサテライト不安定性)は、子宮内膜がん、胃がん、小腸がん、大腸がん、卵巣がん、腎盂・尿管がん、前立腺がん、乳がんなどさまざまな臓器のがん患者さんで確認されています(日本癌治療学会/日本臨床腫瘍学会: 成人・小児進行固形がんにおける臓器横断的ゲノム診療のガイドライン 第2版 2019年10月、大腸癌研究会: 遺伝性大腸癌診療ガイドライン 2016年版)

MSI-Highについてねんどで作ってみました。左がミスマッチ修復(MMR)機能が正常な場合です。DNAの複製時にエラーが起こってもMMRタンパク複合体により排除され、正しく修正されます。しかしMMR機能が正常に働かないと、右の図のようにCACAのリピートが組み込まれ、図の場合は一つ増えただけですが、こういった繰り返しのエラーが複製のたびにエラーが高頻度である。これがMSI-Highです。

MSI-High固形癌に対する抗PD-1抗体の作用機序

MSI-High固形癌では、MMR機能の欠損により、正常な細胞と比べて、多くの体細胞の遺伝子変異を持っており、腫瘍特異抗原の発現が高くなり、T細胞の認識を受けやすいため、免疫チェックポイント阻害薬の抗PD-1抗体が効果的であるとされています。

MSI-High固形癌の適応を表すスライドを頑張って作ってみました。大腸、小腸、肺、乳房、膵臓、胃、子宮などの癌に対して、MSI-Highであれば抗PD-1抗体製剤は臓器を横断して使用可能です。ねんど工房「TAKUMI」オリジナル画像です。

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