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胃の全摘・切除による影響について押さえましょう(1)

胃がん
患者さん
患者さん

胃を手術したらどうなるのかな?

胃運動への影響があります

貯蔵臓器のとしての胃の機能が損なわれることにより、4人に1人は何かしらの消化器症状がみられれると言われています。例として運動低下による症状として、逆流型(胸焼け、つかえ感)、運動不全型(腹部膨満感、早期満腹感、悪心・嘔吐)、潰瘍型(心窩部痛)、腸症状(下痢、腹痛、腹鳴、放屁)が起こりうります。

胃からの排出が早い場合の合併症

排出が早いとダンピング症候群や下痢を起こします。ダンピング症候群は胃切除患者の約20%に認められるとされ、早期ダンピング症候群と後期ダンピング症候群に分けられます。早期ダンピング症候群は食後15~30分で起きる浸透圧による循環血漿量減少です。症状として嘔気、嘔吐、下痢などの胃腸症状と発汗、動悸、顔面紅潮などの血管運動症状を来す患者がいます。後期ダンピング症候群は食後数時間で起きるインスリン分泌による低血糖発作です。多くは保存療法として少量頻回の食事、高繊維・タンパク食、低炭水化物食とすることで徐々に回復するとされています。

薬剤師
薬剤師

ダンピング症候群

有名な症状ですね

下痢症状についても詳細は不明ですが、胃切除後の約30%程度に起こるとされています。機序としては、迷走神経切除の影響による消化管蠕動運動低下、胆汁酸が急速に結腸まで達することで結腸内分泌促進、消化不十分な食物の小腸内排出などが下痢につながるかもしれないとされています。

胃からの排出が遅い場合の合併症

胃排出遅延とアルカリ性胃炎があります。胃排泄遅延については術後の小胃、迷走神経切除が関連するが、一方で術後の吻合部潰瘍や吻合部狭窄が原因となっていることもあり、適宜内視鏡検査などが必要になることもあります。アルカリ性胃炎はいわゆる胆汁酸の胃内逆流による症状です。メトクロプラミド、エリスロマイシンなどで対応することになります。

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