
フッ化ピリジミン系の抗がん剤やチロシンキナーゼ阻害薬により手足症候群を起こすことがあります。主に上の図のような場所に発現しやすいです。対応しては予防的に使用していた保湿剤を継続し、赤みのある部分、ぶつぶつが出来た部分、痛みのあるところにステロイド外用薬を塗ります。保湿剤とステロイドどちらから、どうやって塗ればよいでしょうか。


外用薬が複数処方された場合、まずは医師から指示された順番どおり使用して下さい。特に説明がなかった場合では、一般に塗る面積の広い方から先に塗ります。例えばステロイド外用剤と保湿剤の併用では、保湿剤から先に塗り、後からステロイド外用剤を症状のある部分だけに塗ります。先にステロイド外用剤を塗ってから、すぐに保湿剤を塗るとステロイド外用剤が不要な部分まで広がってしまい、副作用が起こるかもしれませんので、しっかり指導しましょう。

薬剤師
軟膏やクリームを塗るときのポイントです。
せっけんと流水で手を洗い、清潔なタオルなどで乾かします。清潔な指にお薬を取り、患部にのせ、擦り込まずに、やさしく伸ばして塗ってください。
(2021年6月6日更新)
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