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irAE(免疫介在性有害事象)

免疫チェックポイント阻害薬

免疫チェックポイント阻害薬により、T細胞が活性化されることで、免疫介在性の有害事象(irAE)が発現することがあります。甲状腺機能障害、大腸炎などは比較的頻度は高いものの、それ以外は低いため、irAEであると気が付かずにいると重篤な症状に陥ることがあり、注意が必要とされています。上の図の頻度は、ニボルマブの臨床試験の併合データです(オプジーボ適正使用ガイドより)。

(併合データは以下の臨床試験において発現した副作用を集計している。 悪性黒色腫(ONO-4538-02、ONO-4538-08、CA209037、CA209066及びONO-4538-21/CA209238 試験)、非小細胞肺癌(ONO-4538-05、ONO-4538-06、CA209017及びCA209205試験)、頭頸部癌(ONO-4538-11/CA209141試験)胃癌(ONO-4538-12試験)、悪性胸膜中皮腫(ONO-4538-41試験)、MSI-Highを有する結腸・直腸癌(CA209142試験)、食道癌(ONO-4538-24/CA209473試験)

患者さんに前もって症状をお伝えし、上の図のような症状に気がついたら、病院へ連絡するよう促しましょう。

irAEに関する記事はこちらをご覧下さい。

irAEの発現機序とステロイドの作用 | がん患者さんへの服薬指導ポイント

irAE(免疫介在性有害事象)を早期発見・対応するために

irAEの発現と免疫チェックポイント阻害薬の有効性には関連がある

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