Phase II study of adjuvant chemotherapy of S-1 plus oxaliplatin for patients with stage III gastric cancer after D2 gastrectomy Ⅲ期の胃癌患者に対しD2切除後の補助化学療法としてのSOX療法の第2相試験に関する論文(SOXaGC)の紹介です。
方法
D2以上の広範なリンパ節摘出術を受けた第III期胃癌の日本人患者が登録された。最初のサイクルでは、S-1 (40-60 mg/㎡)×2回/日を単独で2週間服用し、1週間休薬した。第2サイクルから、S-1は第1サイクルと同様でオキサリプラチン(100mg/㎡)は1日目に点滴した。治療を8サイクル継続した。主要評価項目は8サイクルの治療完遂率であった。
結果
63人の患者が登録され、62人の患者が分析された。治療完遂率は74.2%で、予想完遂率72.0%を上回った。相対用量強度の中央値は、S-1の場合は77.1%、オキサリプラチンでは72.6%で、患者の41.9%と61.7%がそれぞれS-1およびオキサリプラチンの減量を必要とした。発生率10%以上を有する唯一のグレード3以上の有害事象は好中球減少(32.3%)であった。グレード3以上の末梢感覚神経障害または治療関連死はなかった。
薬剤師
SOX療法もⅢ期の胃癌の補助化学療法の選択肢の1つですね。
Ⅲ期の胃癌の術後補助化学療法としてのXELOXとSOXの第Ⅱ相試験の生存率について統合解析した論文がありましたので、後ほど ご紹介します。
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