インフュージョンリアクション
抗体医薬品による症状は、その他の抗がん剤に伴う過敏症やショック症状などとは区別されており、インフュージョンリアクション(注入に伴う反応)と呼ばれています。多くは投与開始直後~24 時間以内に発症します。特に初回投与開始後 30 分~2 時間以内が多く、その症状は発熱、悪寒、悪心、頭痛、疼痛、皮膚掻痒感、発疹、咳嗽などの軽度のものから、アナフィラキシー様症状、気管支痙攣、重度の血圧低下、急性呼吸促進症候群など重篤化し、生命に危険を及ぼす場合もあります。それぞれの抗体医薬品に対してインフュージョンリアクションの予防として前投薬の投与法が確立されたものがあります。